木で作られた病院の模型

性器クラミジアの感染経路・潜伏期間・症状について

クラミジアは日本国内での性病患者の中で最も高い割合を占めている病気です。
日本だけでなく世界でも感染者が最多の性病となっており、最もメジャーな性病といっても良いかもしれません。
クラミジアに感染したという話を周りで聞いたことがある人も多いと思いますが、それほどこの性病は国内で蔓延しているという現状があります。

クラミジアは細菌が引き起こす病気です。
「クラミジア・トラコマティス」と呼ばれる細菌の一種に感染することで、炎症などの症状が生じます。
非常に感染力が強く、国内には潜在的な患者を含めると100万人をこえる感染者がいるともいわれ、とくに注意が必要な性病です。

クラミジア菌は主に人の粘膜に感染します。
そのため性器や咽頭といった粘膜をもった部分に主に感染します。
主な感染経路となるのは、粘膜同士が接触することの多い「性行為」です。
クラミジア感染者と性行為を行った場合には、その感染率は5割を超えるというデータもあり、非常に感染力の強い性病となっています。

一方、クラミジア菌は粘膜のような湿った環境がなければ生存することができないため、空気感染するようなことはありません。
またクラミジアは咽頭に感染することもあり、そうした相手とのディープキスやオーラルセックス(フェラチオ)などが感染経路となり、性器や咽頭へとクラミジア感染が引き起こされることもあります。

クラミジアは感染した場合でもすぐに症状が現れないのが一般的です。
多くは1週間~3週間ほどの長い無症状期間があり、その後に症状が現れます。
無症状であっても感染力自体はしっかりとあるため性行為によって感染が広がる可能性があり、こうした点がクラミジアの感染が拡大しやすい要因の一つとなっています。
クラミジアの症状が現れた場合、数日前の性行為が原因だと考えてしまいがちですが、実際にはこうした潜伏期間があるため数週間以上前の行為が感染経路であることが多く、その点誤解しないようにしてください。

男女別に見る性器クラミジアの症状

クラミジアに感染した場合でも、男性の約5割、女性の約7割には潜伏期間後も症状が現れない、もしくは症状が軽微であるため、気が付かないことが多くなっています。
症状がしっかりと現れる場合、男性ではまず尿道において細菌が増殖、尿道炎を発症します。
尿道から白い膿のようなものが出る、排尿時に痛みや痒みが生じる、などが主となる尿道炎の症状です。
クラミジアによる尿道の痒みや痛みは程度としては軽いものが多く、激痛ではなく何となくムズムズする、といったものが大部分なため症状を見逃しやすいことが多くなっています。

尿道から感染が拡大した場合には、前立腺や精巣上体へと広がりこれらの部位でも炎症が生じます。
この際、前立腺の炎症肥大により残尿感や頻尿などの症状が、さらに下腹部に痛みが現れることもあります。
精巣上体の炎症の場合には、睾丸自体が徐々に腫れあがるにつれ強い痛みを伴うようになり、さらに寒気や発熱といった症状があらわれることもあります。

女性が性器クラミジアに感染した場合には、まずは子宮頚管に症状が現れます。
この場合、おりものが変化する、性器がくさくなる、などの症状があらわれます。
おりものは細菌等から子宮を保護する役割があるため、細菌に感染した際には子宮奥への感染を防ごうとその分泌量が増加します。
結果おりものの量が増えることになります。
またクラミジア感染により、性器周辺の免疫機能が低下するため雑菌が増殖、性器から悪臭がする原因となります。

子宮頚管からさらに感染が拡大した場合は、子宮内膜や卵管、骨盤腹膜、肝周囲へと徐々に感染が広がっていきます。
この場合、性交時にこれら炎症部位が刺激されるために痛みが出るようになる、下腹部や上腹部の内部での炎症により強い痛みが生じます。
特に骨盤腹膜における炎症は非常に強い痛みがあらわれる症状となっています。